今月よく聴いた音楽・4月 (前編)
ご無沙汰しております。
当企画3ヶ月目にしてもう挫折しちゃってました。
ということで今回は前編後編に分けて、2月下旬から4月末までの2ヶ月半の間によく聴いていたアルバムを紹介していきます
もう5月入っちゃってますが4月の部です。
4月って言ったら4月なんです
新譜
DOOR - SHE IS SUMMER
先日惜しまれつつ活動終了したSHE IS SUMMERのラストアルバム。
"HOLY HOUSE" 、サイケデリックなバンドサウンドにサビのロングトーンがUKっぽくてとてもとても好みです。
"sloopy girl" 、ビートにゆったり乗せたメロディーと3連のノリで刻むラップが好対照。
"夕暮れのキャンプファイヤー" 、8分の曲なんですがサビの頭を大胆にも4分で8小節も刻んでるのが最高にかっこいいです。これバンドセットだとめちゃキマってました
今回アルバム通して、いつも以上に落ち着いていて「間」を感じるオケですがリズムは跳ねていて、全体としてちょうどよく落ち着いた雰囲気になってる印象です。
SIS、これまで出したアルバムで微妙な曲ひとつもなかった。これからもずっと聴きます。
よすが - カネコアヤノ
バンドのグルーヴ全開だった前作からは打って変わってゆったりとしたビートで進む今作、
渋くて淀んだフォークサウンドにギターの怪しいアルペジオがとてもよく効いてます。
今作も詞がほんとによくて、その詞に対してメロディーがとても叙情的なのが今作特に際立って素晴らしい点だと思います
上記の曲以外にも、 "孤独と祈り" , "栄えた街の" , "腕の中でしか眠れない猫のように" , "爛漫" は特に素晴らしいです。
穏やかな音色と裏腹に本当にパワフルなアルバムです。
朝顔 - 折坂悠太
月9ドラマの主題歌として制作された "朝顔" が収録されたこのEP、
あっやっぱり若干(ポップスに)寄せたな……というわかりやすさを感じながらも、この曲だけちょっと別格に好きでした(まあ "鶫 (つぐみ)" も挿入歌として使われてるんですけど......)
シンプルなアンサンブルに際立つ歌声とメロディー、アウトロの演奏も美しいです。
"安里屋ユンタ" の伴奏も美しい。
どの楽器の音も本当に綺麗なのはさすがだなあ......
紬の汀 - 君島大空
前作から一気にバンドサウンドが鳴りを潜め、ちょっとアンビエントな雰囲気の弾き語り曲が目立つEP。
"星の降るひと" 、ちょっと "燃えない呪文" を彷彿とさせる感じで、オサカナファン的には熱かったッス
"白い花" 、中盤から奥で鳴ってるギターの音がかなり好みです。終わりに向かってボーカルが埋もれていくようにオケが厚くなっていくの本当に美しい......
"銃口" 、これだけ小さい声で歌ってもこんな上手いの、ほんとにいい声なんだなあ......と。
フォークソング - リルネード
"フォークソング" 、ビートに対してのメロの乗せ方がもうたまらなく好きです(特にサビの裏拍)。
ノスタルジックでありながらもポジティブな詞が本当に素晴らしくて、クレジット確認したらちくしょうこの男にまたやられた!となりました
オケがごちゃごちゃしてないのもこの上なく曲調に合ってると思う。
完璧なポップスじゃないですかこれ。
これ半期ベスト候補だなぁ。
The absurd is the essential concept and the first truth - 代代代
代代代の3作目のミニアルバム。
全編に渡って暗く激情的で、「抜け」た曲のない構成にまず驚きました
特に"融解" 、超かっこいいです(拍子いまいちわからなかったけど4/4と6/8と7かな……?)複雑でそれなりに長い曲でも何度も聴いてしまう
"死神" も詞とギターソロが切なくて大好きだなあ
アルバムタイトルはアルベール・カミュの『シーシュポスの神話』からの引用でしょうか
曲タイトルといい今の世相の「不条理」を映し出した、ある種のコンセプトアルバムなのかも。
こういう時代性を強く意識したアルバムがライブアイドルから出てくるのとてもパンクで素晴らしいと思います。
これも半期ベスト候補。
(このアルバムは例外として)代代代、単純にポップスとして気持ちよく聴ける曲案外多くて、だんだんと聴くことが増えてきました。 "ガールズトークインチャイナ" とか "文字化CATION" とか。
毒島大蛇もそうだけど、こういうとこのDEMON TAPESのバランス感覚めちゃくちゃ好みかもしれん……
代代代聴いたことない方は、まずは "クラウスイハ" をぜひ。大アンセムです
Memoryland - CFCF
当ブログではおなじみPLANCHAリコメンドのコーナー(?)です
超〜〜〜かっこいいです。
そんな激しい音でもないのにスピード感すごくて、この曲も7分弱あるようには感じられません。
目まぐるしい変化に飽きる間もなく16曲72分が一瞬で終わる。
"Punksong" , "Self Service 1999" , "After the After" , "Heaven (feat. Sarah Bonito) も好き。
やっぱりこういう90's っぽい雰囲気に弱い。
旧譜
Waterfall Voyeur - Laserdisc Visions (2011?)
(この曲だけアルバム名でなく曲名で表記してます、よくわからないコンピレーション盤の音源なので……)
最近ちょっとヴェイパーウェイヴを聴くようになりました。正直めちゃ好みです
全体的にやたらデカい音量バランスに鬱屈とした雰囲気、なんかちょっとサイバーパンク臭くていい感じです。
このアーティストが出してる音源のアートワークが、セガサターンのソフトのパッケージを模したデザインなんですよね、そういうところもまたヴェイパーウェイヴっぽい……
後編につづく