調子に乗って今月2回目の更新です。
今回は、これまで声優現場しか通ってこなかった自分が、去年ドル現場に通うようになってから見えてきた声優現場についての話です。
私のこれまでのイベント遍歴
2017年から本格的に声優イベントに行き始め、主にWUG関連の現場に参加していました。
2018年になり、sora tob sakanaやTask have Funなどを中心にいわゆる地下アイドル*1 のライブにも通い始め、結果イベント自体の参加数が大きく伸びました。
チケット代の安さや、露出頻度の高さももちろん大きかったのですが、
少ない費用と短い公演時間にもかかわらず満足度が高いこと、が一番の理由でした。
遠征も減りました。
実際、交通費出して遠方まで行くなら都内のドル現場を探す、ということが多かったです。
実際いくら違うか
例として普段一番よく参加しているsora tob sakanaの定期公演を挙げると、前売りではチケ代 (¥1,500) にD代を合わせて¥2,000です。
WUGのツアーが大体8kくらいなので、その1/4程度ということになります。
ドルは高くてもD代込みで~3.5kに収まることがほとんどです。
比較的大きな箱の対バンなどでも~4.5kくらいです。
もちろん、その分公演時間は45分~1時間程度と短くなりますが、多くの場合ほとんどMCもなくずっと曲ばっかりやってるので、8~12曲くらいは普通に観れて、充実感はかなりあります。
ドル現場で受けた印象
専業声豚の頃の地下ドルの印象と言えば、
・なんとなくおっかない (ノリが)
・声優以上に沼が深そう
・実力的にアマチュアとの線引きが難しいグループも多そう
ぐらいの感じでした。
まあ今でも間違いはないなとも思うんですが、実際に感じた印象として最も大きかったのは以下の3つでした。
しがらみがない
これは客層に関してかなり大きな違いでした。
声優おたくは隣の客を気にしすぎです、正直言って。
それから自分の理想のライブ像への固執がすごいですね。
厄介気取りにしても警察にしても。
自分と周辺の客との関係、自分と演者との関係、それにイベント内容に関して、自分の思い描いた形の通りにならないと気が済まないこだわり派の方が大勢います。
こだわり派の方それぞれが自分の属している内輪のノリを絶対化しているので、これが一層事をややこしくしています。
対して、ドル現場の客は一言でいえば雑多です。
隣の客のことなんて気にしてません。
コールの統一も声優現場に比べて緩いです。
でも、だからこそ、声優現場にある一体感がないんです。
この差には最初かなり驚きました。
発見に溢れている
声優現場は大体どこ行っても似たようなおたくしかいないんですが、
ドルの客は、似たような方向性・似たような音楽性のグループでも、グループごとに層も違えばコールも本当に細かく違います。
また、同じグループでも、定期公演と対バン・フェスなどで客層が結構変わります。
ですから、ライブに行くたび新鮮な発見があるのが面白い点ですね。
演者のギラつき
これも大きな差ですね。
女性声優の見ててエモい瞬間や表情などは、柔和だったり儚げだったりする印象を強く受けるのですが、ドルの場合はかなり異なっています。
企画にもよりますが、アイドルの女の子たちはかなりアグレッシブなギラつき方をしています。
これがオールスタンディングの小さな箱だと映えるんですよ。
ドルのライブで、「あ、この娘いまキてるな」って瞬間の女の子は、ステージにおいてかなり支配的な雰囲気を放っています。
もともと声豚専業だった頃からこういうものを求めてライブに行ってたので、自分にとってはかなりたまらないポイントでした。
まとめ
声優現場で学んだことがドル現場で活きたり、逆にドル現場で学んだことが声優現場で活きたりってことが実際にあるので、声豚の方には一度ぜひドル現場へ足を運んでいただきたいと思っています。 (ワグナーは特に)
一度行ってみて実感してもらうのが一番早いと思います。数千円で行けるわけですし。
興味はあるけど周りにドルオタいないしきっかけがない!って場合は、何か楽曲に興味持ったグループの定期公演に、平日の夜とかふいに行ってみるのをおすすめします。 (自分もそうでした)
1時間くらいのライブにふらっと寄って、バーカウンターでカクテル一杯飲んで帰ってくるだけの日もたまには案外いいもんですよ。
*1:sora tob sakanaは去年5月にメジャー進出