今年選ぶのほんと大変だった
いいアルバムしか出てない
ペトリコール - tipToe.
今年のベストアルバムです。かつ、tipToe.現時点での最高傑作です。
ここまでコンセプトの立った作品は第1期の昼夜編以来ですが、今回その比じゃないくらいの出来です。
二人称の存在とその距離が明確にテーマとして感じられ、重くシリアスな一枚になったと思います。
今作、どの曲もドラムの音が異常によくて、加えて今の6人のボーカル面の強さも音源に表れているのが素晴らしいです。
気分じゃないの (Not In The Mood) - 宇多田ヒカル
今年の再生上位総なめるレベルでこのアルバム聴いてました。
今作きっかけでFantôme(2016)も好きになって、とにかく一年中宇多田ヒカル聴いてました、今年。
ひとつひとつの音の置き方が飛び抜けて丁寧で美しいです。この曲の後半なんかは特にわかりやすく表れてるんじゃないでしょうか
にもかかわらず歌と詞は完全にポップスの範疇でやるの洒落すぎてる‥‥‥創造性の鬼。
ほんとはこのアルバムでは"君に夢中"が一番好きなんですけど、去年からシングルカットされてたので。
I MA (feat. dosii) - Kan Sano
去年からフジロックの配信やRYUTistへの楽曲提供で知ってはいましたが、夏ごろに本格的に聴き始めてからもう虜です。
一貫して耳触りが良く、切なくて洒落てるポップス作るのがとんでもなく上手いです。
韓国語ってこういうアーバンな雰囲気のサウンドに相性いいと常々思います
TEST - RAY
Green、素晴らしいアルバムです。
1月の4thワンマンも含めたこの作品周りのプロジェクトが、いかにシビアに作り込んでたかが伝わる一枚になっていると思います。
この曲に関しては吉田一郎ソロっぽさもありながら、ちゃんとRAYの文脈も感じさせる仕上がりで気合いの入りようが窺えます。
使ってる音も一音一音かっこよくて、さすが‥‥‥
ライブハウスの音響で一段と映える楽曲でもあります。
Howlite - 椋本真叶
完っ璧にかっこいいです。何この音。ビビりました。
ドラムの深いリバーブやコーラスの重ね方など、オーディオとしての魅力が凄まじいです。
こういった音響面での奥行き、上田麗奈作品にも通じるところありますね。
南波一海に先越されたのだけ悔しい。
子宮 - Khaki
Khaki、今年最も出会ってよかったバンドです。
詞、メロ、リフ、音作りに至るまで、徹底して渋くてナイーヴで、痺れる。
アンサンブルの足し引きが凄まじく上手なバンドだと思います。
たったいま:さっきまで - RYUTist &ウ山あまね
前作の"ALIVE"に連なる前衛ポップス路線でアルバム一枚作ってきてびびりました。
クレジットを見ればまさに今をときめく、って感じの作家陣が並んでますが、アルバムとしての一貫性もちゃんとあってこの辺の手腕はさすが‥‥‥となります
RYUTistにおいてはコーラスが強くて、こういった音楽をアーティストやバンドでなくアイドルが出す点で差別化がしっかり図れてるように感じます。
これを9曲30分に収めてしまうことに贅沢さすら覚えます。先を行きすぎてる。
破壊されてしまったオブジェ - 代代代
代、前作に負けず劣らずの傑作を今年も出してくれました。今年アイドルが出したアルバムはtip・RYUTist・代の3強でした。
前作から吹っ切れたようにシリアスな物作りするようになった代ですが、こういうコンセプトアルバム的な作り方すごく上手だと思います。
オブジェに関して言えば、代のように長いグループからまだこういうアンセムが生まれてくるのがとても嬉しいです。
白線 - fishbowl
結局逃げられませんでした。fishbowlから。
もう今年出た音源ぜんぶ良いです。ぐうの音も出ないほど完璧なポップス。
ヤマモトショウ、詞やメロはもちろんなんですが編曲も半端じゃなく優れてると思います。この曲は特にその印象が強いです。
メインアクター - Task have Fun
最高です。何よりTaskがここにきてこんな名盤出してくれたことが嬉しい。捨て曲がひとつもない。
この曲に関しては全面的にポジティブで、ポップスとしてすごく完成されてると思います。ホーンの使い方もこれまでになかった感じでとてもいいです
跳ねたAメロ - しっとりしたBメロ - 突き抜けて明るいサビという構成も、この手の4つ打ち曲では別に珍しいものでもないんですが、ここまで圧倒的なポップス性の前ではもはや関係ないとさえ思えます。
明らかに歌声の成長にポップスとしての強度が支えられてるのもいいです。
特に2Bの白岡パート。ここだけで泣ける‥‥‥
楽曲10選ってか毎年アルバムレビューなんよな
symphonic5Cmの「2022年楽曲10選」をApple Musicで
とりあえず来年はカネコアヤノとairatticの新譜が楽しみ
よいお年を